Hpp
???
- 株を売るタイミングが分からない。
- 売るタイミングはテクニカル分析だけで判断するの?
- 株を売るタイミングの判断方法を教えて(><)
実は、これからご紹介する『株を売るタイミング』について把握すると、誰でも暴落する前に株を売り抜けることができるようになります!
実際に、私が教えた『株を売るタイミング』について理解している投資家は、暴落する前に株を売り抜けることができています☺
- 株を売るタイミングはテクニカル分析から把握する理由
- 株を売るタイミングの判断方法(テクニカル分析編)
- 株を売るタイミングの判断方法(ファンダメンタルズ分析編)
当記事を読み終えると、『株を売るタイミング』が理解できるだけでなく、誰にも頼らず株を売り抜け、利益を得ることができるようになるでしょう!
Contents
株を売るタイミングはテクニカル分析から判断
実は、株を売るタイミングはテクニカル分析から判断します。
なぜならば、株を売るタイミングの判断をする上ではファンダメンタルズ分析は役に立たないからです。
重要!
株価は基本的に企業の半年~1年先を織り込み、ファンダメンタル面に先行することから、実際に天井を付けていても企業の収益は上昇しているケースが多いです。
くまねこ
株を売るタイミングはテクニカル分析から判断するのが良いとは分かったけど、まだ完璧に理解できていない~!
もっと具体的な例で教えてよ。
わかったよ!
では、ファンダメンタルズ分析から判断をすると、怖ろしい結果になる例をみていこうか。
Hpp
(6624)田淵電機は理解を深める良い例です。
田淵電機は主に太陽光発電を利用する上で、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器を製造している企業であり、東日本大震災後の再生可能エネルギー政策で株価が急上昇した銘柄です。
2014年9月20日、田淵電機の今後の事業を一変させるような大問題が発生しました。
「九州電力が再生可能エネルギーの買取を中断する検討に入った」という記事が全国新聞4社によって掲載・報道され、他の大手電力会社5社からも、太陽光発電の設置・売電申請を保留もしくは中止するという発表が相次ぎ、事業が一変する状況に陥りました。
再生可能エネルギー買い取りの中断とは、電力会社の送電網に接続して発電を始めていない発電設備の新規の買い取り契約を結ぶことを中断するということです。
この再生可能エネルギーの買取を中断する記事から田淵電機が製造している機器は売れなくなる状況になると予想が出来ました。
その時、経常利益は対前年比303%と絶好調であったものの、田淵電機のチャートは下降トレンドに入りました。
業績は絶好調であるにもかかわらず、チャートが下降トレンドに入った理由としては、株価は基本的に企業の半年~1年先を織り込み、ファンダメンタル面に先行するからです。
上記でもご説明しましたね☺
単位:千円
決算期 | 売上高 | 対前年比 | 経常利益 | 対前年比 |
14年4月-6月 | 13,469 | 45% | 3,319 | 303% |
14年7月-9月 | 12,361 | 13% | 2,547 | 80% |
14年10月-12月 | 12,088 | 35% | 3,333 | 43% |
15年4月-6月 | 10,586 | ▲21% | 2,044 | ▲38% |
1年後、田淵電機の業績は売上高10,586千円(対前年比▲21%)、経常利益2,044千円(対前年比▲38%)と落ち込み、株価は下がり続け、約1/20になりました…
これこそ、株を売るタイミングはテクニカル分析から判断する理由です。
田淵電機の業績が303%伸びているから「売り時はまだだ」と判断していたら悲惨な結果になっていましたね!
株を売るタイミングの判断方法(テクニカル分析編)
ここから、株を売るタイミングの判断方法(テクニカル分析編)について詳しく解説していきます☺
株を売るタイミングはこれからご紹介する複数の判断要素から総合的に勘案して、株を売るかどうかを決定します。
そのため、判断要素を把握しておくことは非常に重要であり、投資家なら誰しも把握しておくべきです!
一日逆転ポイント
1日逆転ポイントとは、危険を告げる赤信号であり、市場からの緊急脱出を促すパターンです。
このパターンは『ウォール街のグレート・ベア』という異名をもつ著名投資家:ジェシー・リバモア氏が提唱したものであり、長期間続いた上昇トレンドの最終局面でよく現れます。
前日の高値を越える高値を付けておりながらも、終値では前日の安値を下回る安値を付け、出来高は前日の商いより多い場合、非常に要注意です。
ジェシー・リバモア氏は1929年に起きた金融恐慌の時、空売りを行い、4,000億以上儲けた人物です。
リバモア氏は大量の売りポジションを持っており、このまま持ち続ければNY市場が崩壊しかねい状態であったと語り継がれています。
機関投資家のディストリビューション
機関投資家のディストリビューションとは、投資ファンド・銀行などの機関投資家が一般大衆に銘柄を買わせ、売り抜けている状況を指します。
機関投資家は個人投資家に大きなチャンスを逃すのではないかという恐怖を与え、その恐怖に耐え切れなくさせることで、銘柄を買わせ、彼らは売り抜けます。
ディストリビューションの終わりに、出来高が伴っている実体が小さく・上ヒゲが長いローソク足が度々現れます。
これは機関投資家が売り抜けているサインであり、ディストリビューション終了の合図です。
重要!
ローソク足が陽線なのか、陰線なのかは重要ではなく、重要なのは出来高が伴った上ヒゲの長いローソク足が繰り返し現れることです。
機関投資家が大量のポジションを売り抜け始めたら、個人投資家は機関投資家に逆らうだけの力はありません。
そのため、株式市場で勝ち残っていくには彼らの動きを追随することが重要になってきます。
資金力のある機関投資家は規模が大きいゆえに、動きが出来高に表れてしまいます。
そのため、ローソク足と出来高を活用することで、機関投資家の動きを読み取ることが重要です☺
機関投資家が株を買い集めている時は私たちも買い集め、売り抜けている時は私たちも売り抜けることが勝ち残る道です。
???
- 出来高を活用すれば、機関投資家の動きを掴めるって本当?
- 出来高の使い方あまり分からないよ。
と疑問・不安を抱かれている方は、『出来高は株式投資で成功するための秘訣!画像付きで分かりやすく解説』に目を通してください☺

高値圏で三空が出現・出来高が急増
(8186) 大塚家具
急騰した株を売るタイミングとしては、『三空踏み上げ』で判断することが有効的です☺
三空踏み上げとは、上昇過程で窓を三つ空けて上昇するチャートパターンのことを指し、高値圏で現れると、株価は下落転換のサインになることが多々あります。
特に分かりやすい例として、(4770)図研エルミックを見ていきましょう!
2017年7月、図研エルミックは4日連続でストップ高となり、三空踏み上げのチャートが完成しています。
しかし、翌営業日は安く始まり、出来高を伴い大きく下落しました。
この大幅な下落をきっかけに下降トレンドに突入、株価は現在1/2にまで下がっています。
高値圏での『三空踏み上げ』は相場転換が近いことを示すため、見逃さないようにしましょう!
天井を示す4つのサイン
市場を牽引してきた多くの主導株は何か月も上昇したあとに、天井へと疾走するかのようにそれまでよりも速く急上昇し、上昇を終えることが多々あります。
そのため、強気相場における天井を示すサインについて把握しておくことは重要です☺
天井を示すサインは下記の4つが挙げられます。
- 1日の上昇幅が最大
- 1日の出来高が最大
- イグゾースションギャップ
- 200日移動平均線からの乖離
1日の上昇幅が最大
適切なベースからブレイクアウトしたポイントから株価が数週間~数か月もかけて大きく上昇したあとに、上昇を始めた日から最大の上昇をして引けたローソク足が現れたら、注意が必要です。
そのようなローソク足が現れた時、株価は天井近くである可能性が非常に高いです!
1日の出来高が最大
上記の『1日の上昇幅が最大』のパターンと似ているのですが、適切なベースからブレイクアウトしたポイントから株価が数週間~数か月もかけて大きく上昇したあとに、上昇を始めた日から1日当たりの出来高が最大になる日が現れたら、天井である可能性が高いです。
イグゾースションギャップ
出所:Orange2 エグゾースション ギャップ 押えの知識三要
Exhaustion Gap(イグゾースションギャップ、エグゾースチョンギャップ)は上昇トレンドの最終局面に表れます。
上昇トレンドの終わり付近では、株価は急上昇し、大きく跳ね上がります。
何か月も前の最初のベースから大きく離れ、さらに上に窓を空けることをExhaustion Gap(イグゾースションギャップ、エグゾースチョンギャップ)と呼び、株価の天井は非常に近い状況です。
株価がこのギャップを下回りクローズした時は、窓埋めしたことを示唆しており、Exhaustion Gap(イグゾースションギャップ、エグゾースチョンギャップ)が現れた時とは真逆の相場展開を迎えることになります。
つまり、株価は暴落する展開を迎えることになります。
上昇トレンドの高値圏において、窓埋めすることは弱気相場の始まりを示唆します。
200日移動平均線からの乖離
株価が200日移動平均線から70~100%以上乖離するほど上昇すると、売りのサインとなります。
出来高・値動きから判断する株を売るタイミング
株を売るタイミングは出来高・値動きから判断することも可能です!
判断ポイントとしては、下記の3つです。
- 少ない出来高で新高値
- 3回目・4回目のボックス
- 弱い上昇の兆候
少ない出来高で新高値
出来高が少ないまま、株価が新高値を付けるケースがあります。
出来高が少ない状況で株価が新高値を付けることは、買いの意欲が強くないことを表しており、買い意欲が弱まっていることから株価は下落する可能性が高いです。
重要!
新高値を付ける時だけでなく、株価がボックス相場からブレイクしたり、トレンドラインからブレイクする場合も出来高が伴っていることは非常に重要です☺
???
- 新高値で銘柄を購入するメリットってなに?
- 新高値で購入すると、リスク大きくないの?
- 新高値は怖い(´;ω;`)
という方は、『新高値は株価が上昇しやすいタイミング?新高値投資法について詳しく解説』を参考にしてください!

3回目・4回目のベース
株価が3回目・4回目のベースからブレイクアウトして新高値を付けると天井が近い、売りのサインです。
株価は上昇トレンドを描く際、一連のボックスのなかで上下に変動しながらボックスを固め、ボックスの上限を飛び越えて、次のボックスを形成しています。
つまり、上昇トレンドはボックスを積み上げながら上昇しているのです。
ベースとは、ボックス相場のボックスのことを指します。
しかし、そのままずっとトレンドは続くことはなく、”ある時点”で、上昇の勢いが徐々に止まることになります。
その”ある時点”こそ、3回目・4回目のベース(ボックス)なのです。
また、3回目・4回目のベース(ボックス)は値動きが大きくなり、形が広くルーズな不完全であることが多いです。
弱い上昇の兆候
天井近づくにつれ、大きな売りが発生すると、次の株価上昇では出来高が減少している傾向があります。
これは買いの意欲が弱まっていることを表しており、株を売るタイミングです☺
基本的に、強い上昇トレンドにある株は陽線のときには出来高が増え、陰線のときには出来高が減ります。
一方、下降トレンドにある株は陽線のときには出来高が減り、陰線のときには出来高が増える傾向があります。
株を売るタイミングの判断方法(ファンダメンタルズ分析編)
ここからは、株を売るタイミングの判断方法(ファンダメンタルズ分析編)について詳しく解説していきます☺
株を売るタイミングはテクニカル分析から判断することが賢い選択ではありますが、ファンダメンタルズ分析からも重要なタイミングを教えてくれます!
その重要なタイミングは下記の5つです。
- 損切りラインから逆算する利確ポイント
- 投資家の期待感が異様に高まっている時
- 四半期収益の増加率の減少
- 悪材料が出たら即時売却
- 過度の株式分割
損切りラインから逆算する利確ポイント
くまねこ
早速、説明していこうか。
Hpp
実は、利益と損切りの比率を3:1に設定すると、安全にポートフォリオを増やすことができます。
そのため、損切りラインを設定している投資家は利確するべきポイントが何%なのかを把握することが可能です☺
利益と損切りの比率を3:1と設定しているため、損切りの比率×3=利確ポイントとなります。
例えば、損切りラインを7%と設定しているのならば、利確ポイントは21%と計算することが可能です。
重要!
しかし、21%で利益確定してはいけない場合もあります。
それは、保有銘柄が適切なベースからブレイクアウト、1~3週間で20%以上上昇した場合です。
このような短期間で大幅に上昇する銘柄は大化け株になるケースが多く、大きな利益をもたらす可能性があるので、損切りラインに引っかからないまで保有し続けます。
???
- 利益と損切りの比率を3:1だと、なぜ安全にポートフォリオを増やすことができるの?
- 安全にポートフォリオを増やす方法を教えて欲しいよ!
という方は、『利益と損失の比率は3:1がベスト?』に目を通してください☺
投資家の期待感が異様に高まっている時
銘柄に対する期待感が高まり、その銘柄が継続して上昇することが明らかに見えたときは売るタイミングです。
チャートとティッカーの専門家であるジャック・ドレフェスが名言として、売るタイミングの理由を残してくれています。
ある銘柄が過剰なほど楽観視されるようになったら売れ。
世間が楽観的な考えで浮かれていたり、他人にも買うようにいそいそと勧めているようなときには、その銘柄はすでに十分に買われている。
その時点では、もうその銘柄について語ることしかできない。それ以上株価を押し上げることはできないのだ。
株価の上昇には、購買力が必要だからである。ジャック・ドレフェス
四半期収益の増加率の減少
四半期収益の増加率が2期連続で著しく減少したら、基本的には売るタイミングです。
毎四半期ごとに50%以上の増益を計上していた成長企業が突如10%の増益にとどまるようなことがあったら、その企業は何かしらの問題を抱えていることを意味しています。
ただし、どんな優良企業でも、一時的に業績が悪化することはよくあります。
そのため、収益の増加率が悪化したと判断するのは、1期ではなく2期連続で著しく減少した時としております!
悪材料が出たら即時売却
銘柄を購入した理由(業績・カタリスト・機関投資家による保有など)が大きく阻害されるような悪材料がニュース・新聞に出た場合、ためらわずに即時売却することをオススメします☺
他の投資家よりも先に売却することが少しでも利益を残すための重要なポイントになってきます。
ノートに書き出しておくことで、購入した理由を常に頭に置いておくことができます。
また、その理由に何かしらの異常が生じた時はすぐに売却する判断も下せるようになります。
一番注意して欲しいポイントは、悪材料が出たときに様子見するという行動です。
売却するチャンスを失うと、ストップ安を連続で喰らってしまう可能性もあるため、ためらわずに売却してください。
一時的な影響しか株価に与えないこともありますが、その時はまた買い戻せば良いのです☺
過剰な株式分割
株式分割はマーケットから良い材料だと思われがちですが、実は過度の株式分割は株価が天井を打つサインです。
???
なんで、過度の株式分割はだめなの?
という疑問を抱かれている方は、『過度の株式分割は注意が必要?株価が天井打つ兆候』に目を通してください☺

まとめ:株を売るタイミング
上記で紹介した『株を売るタイミング』を理解し、実際に実践していただくと、今後は株を売るタイミングで悩むことは一切なくなり、一人で株の売り時を判断できるようになります。
最後に内容をもう一度確認しましょう!
- 株を売るタイミングはテクニカル分析から判断
→株価は基本的に企業の半年~1年先を織り込んでいるため、ファンダメンタル面に先行 - 株を売るタイミングの判断方法(テクニカル分析編)
→一日逆転ポイント
→機関投資家のディストリビューション
→高値圏で三空が出現・出来高が急増
→天井を示す4つのサイン
→出来高・値動きから判断する株の売るタイミング - 株を売るタイミングの判断方法(ファンダメンタルズ分析編)
→損切りラインから逆算する利確ポイント
→投資家の期待感が異様に高まっている時
→四半期収益の増加率の減少
→悪材料が出たら即時売却
→過度の株式分割
初心者の方は、上記で紹介させていただいた株を売るタイミングについて把握するのに時間がかかると思います。
しかし、何度も何度も当記事を読み返して自分の投資スキルとして身に付けてください☺
自ら株を売るタイミングを何度も実証することで、株を売るタイミングの判断力が付き、投資成績の向上にも繋がります!
上記の内容を理解した後は『大化けする成長株の見つけ方・判断方法』について学ぶ必要があります。
優良な成長株を保有することができれば、あなたのポートフォリオを大きく増やしてくれることでしょう!
???
- 大化けする成長株の見つけ方なんかあるの?
- どんなポイントを見ていけばいいの?
- すごく知りたいから詳しく教えて☺
という方は、『成長株投資とは?大化けする成長株の見つけ方、判断方法を詳しく解説』にも目を通してください!

素晴らしくよく理解できました。、狼さんは、なかなかこんな事は教えてくれないので、ボケーっとしてる私は、損切りが多くて、目下半分まで資金がへりました。今日のチャートで勉強させていただいてます。ありがとうございました。
hatty様、コメントありがとうございます。
そのようなお言葉をいただけて嬉しい限りです!
やはり、出口である『売りのこと』を考えることも重要だと思われます^^
解りやすい解説ありがとうございます。株が上がるとすぐ利益確定したくなり、損切りもできずで 追証になりそうなこともよくありました。
どこまで持っていいかが分からなかったですが いい勉強になりました。
損切りライン決めて がんばります。
ズンシャン様、コメントありがとうございます。
そのようなお言葉いただけて、嬉しく思います☺
株を売る一つの参考にしていただけたらと思います(^^)
損切りに関する記事もございますので、ぜひご覧ください!
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