Hpp
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- 債券ってなに?
- 債券と株式って何が違うの?
- 債券の額面金額ってどういうもの?
実は、債券のことを理解すれば、市場金利のことを深く掴めるようになり、株式市場に与える影響を見抜くことができます!
そのため、株式投資をされている投資家は株式だけでなく、債券についても学ぶべきです。
- 債券の概要
- 債券を構成する3つの基本的な要素
- 債券と預貯金の違い
- 債券と株式の違い
当記事を読み終えると、1冊本を読んだくらいの債券の基本的な内容を深く理解できるでしょう☺
債券とは?資金を借入するための有価証券
債券とは、国・地方公共団体・企業などが資金を調達する際に発行する有価証券のことを指します。
もっと簡単に説明すれば、『借用証書』みたいなものです☺
投資家(お金を貸し出す人)は、発行体が発行する債券を購入することで発行体に資金を提供します。
重要!
ここでいう発行体とは、国・地方公共団体・企業などです。
債券には満期日が設定されており、発行体が破綻しない限り、満期日には額面金額が償還されます。また、満期日を迎えるまではお金を貸し出す見返りに発行体から利子を得ることができます☺
現金をただ保有しているだけではお金を生み出すことはありません。
そのため、少しでもお金を生ませるために株式などで運用を行いますが、債券もその運用手段の内の1つです。
くまねこ
投資家からすると、債券は運用手段の内の1つというイメージなんだね!
特に、銀行・生命保険会社などの金融機関は債券を保有しているよ。
私たちは銀行に預金を預けているが、銀行は私たちに利息を支払うために債券などで運用しているのだよ。
だから、間接的に私たちが債券の保有者といっても過言ではないぞ!
Hpp
債券を知るための3つの基本的な要素
債券のことを知るためには、3つの基本的な要素について理解する必要があります☺
この3つの基本的な要素は債券を構成している要素といっても過言ではないので、必ず覚えておきましょう!
- 償還期日
- 利率
- 額面金額
債券は株式・仮想通貨とは違い、あらかじめ利率・償還期日が決められております。
そのため、投資家は投資資金をどれくらいの期間でどれくらいの利率で運用できるか投資する前に分かります☺
償還期日
重要!
債券を発行する国・地方公共団体・企業の立場からすると、投資家から債券の購入を通じて、お金を借入するようなものであることから、お金をいつまで借入するのかをあらかじめ決定します。
このお金をいつまで借入するのか示しているのが、償還期日・償還期限です。
実は、債券には新発債と既発債の2種類が存在します。
新発債とは新規で発行される債券、既発債とはすでに発行された債券です。
既発債の場合、債券を購入した日から償還期日までの期間を残存期間と呼ぶので覚えておきましょう☺
くまねこ
償還期日・償還期限が決まっていると、運用する投資家にもメリットがあるね!
お、いいとこに気付いているね。
償還期日があらかじめ決定されているから、運用計画を立てやすいのだよ!
Hpp
利率
利率は償還期日と同じく、債券を発行する際にあらかじめ決定されています。
投資家がそもそも債券に投資する理由は投資資金を運用することであるから、利率は最も重要視される項目です。
覚えておこう!
債券の利率はクーポンレート、債券の利子をクーポンとも呼ぶので、覚えておこうね☺
???
あれ?利率と利回りって何が違うんだっけ?
という方は、『利回りとは?株式投資における重要な投資用語、計算方法も詳しく解説』に目を通してください!

額面金額
額面金額とは、債券の最低申込単位のことであり、債券が償還の時に返金される金額です。
債券市場で債券の価格を表示する上では、額面金額の100円当りの価格が用いられます☺
例えば!
額面金額100万円、額面金額100円当たり発行価格が99円の債券を購入する場合、下記の金額が必要になります。
1,000,000円÷100円×99円=990,000円
この債券が償還期日を迎え、償還する場合、額面金額である100万円で返金されます。
つまり、99万円で債券を購入することができて、償還する時は額面金額である100万円で返金されることから、1万円の償還益を得ることが可能です!
1万円の償還益をキャピタルゲイン、債券からの利子収入をインカムゲインと呼びますので覚えておきましょう!
株式投資における売却益と配当収入と全く同じです。
債券と他の金融商品の違い
ここからは債券と他の金融商品との違いについて詳しく見ていきましょう☺
債券はよく預貯金・株式と比べられることから、それらとの違いについて理解することは大切です。
- 債券と預貯金との違い
- 債券と株式との違い
債券と預貯金との違い
債券 | 預貯金 | |
利率・利息 | 一定の利率 | 一定の利息 |
満期時の受取額 | 額面金額 | 元金 |
元利金支払いの責任 | 発行体 | 預入金融機関 |
預金保険機構 | 対象外 | 対象 |
換金方法 | 売却 | 解約 |
換金額 | 時価売却 | 元金は戻る |
途中売却・解約時の利率・利息 | 設定された利率のもと日割り計算 | 当初の利息より下がるケースが多い |
債券と預貯金との違いを上記の図にまとめてみました☺
債券は預貯金と同じく一定の利率を得ることができることから預貯金に近いものであると言えます。
しかし、債券と預貯金には大きな違いが1つ存在します。
それは、途中で売却・換金した場合、返金される金額が異なることです。
債券は償還日まで保有すれば額面金額で返金されるものの、途中で売却する場合は返金される金額が上回ったり・下回ったりします。
なので、状況によっては損失を被る可能性もあります。
債券は途中で売却すると損失を被る可能性はあるものの、預貯金より高い利率になっております。
債券と株式との違い
債券 | 株式 | |
利率・分配金 | 一定の利率 | 企業によっては分配金がある |
償還期限 | 存在する | 存在しない |
元本保証 | 償還期日に額面金額返金 | 元本保証は無し |
投資者保護基金 | 対象 | 対象 |
発行側の勘定科目 | 負債 | 純資産 |
債券と株式の違いを上記の図にまとめてみました。
株式には債券の利子と同じような分配金が企業によってはあり、似ている部分も多いです。
しかし、債券と株式には大きく違いが一つ存在します!
それは、元本保証があるかどうかです。
債券は償還期日まで保有すれば額面金額は返金されますが、株式には元本保証がありません。
そのため、どれだけ値下がりしても元本保証がないため、債券と比べるとリスクが大きいと言えるでしょう。
株式はリスクが大きい分リターンも大きくなる可能性が高いため、インカムゲインよりキャピタルゲインを重視したい投資家の方には良い金融商品だと言えるでしょう☺
まとめ:債券とは
上記で紹介した『債券の概要』について理解すると、株式市場が今後どのような方向性を描くのか掴みやすくなります!
なぜならば、債券のことを理解できるようになると金利のことを深く把握できるようになり、そこから株式市場に与える影響を考慮できるからです。
最後にもう一度内容を確認しましょう!
- 債券とは?
→国・地方公共団体が資金調査をする際に発行する有価証券 - 債券を知るための3つの基本的な要素
→償還期日
→利率
→額面金額 - 債券と他の金融商品との違い
→預貯金との違いは途中で売却・換金した場合の返金される金額が異なる
→株式との違いは元本保証があるかどうか
当記事の内容を理解した後は、『金利』について深く勉強する必要があります。
金利のことについて深く理解すれば、債券と金利と株式市場の関係性が理解できるでしょう。
詳しくは、次回公開予定の『金利』に関する記事をお楽しみに☺