Hpp
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- 日々公表銘柄ってなに?
- 日々公表銘柄に指定される基準ってあるの?
- 日々公表銘柄に指定されると株価はどうなる?
実は、日々公表銘柄についてしっかりと把握すると、日々公表銘柄に指定された後の株価動向を見極めやすくなり、有利に投資を進めることが可能です。
- 日々公表銘柄の概要
- 日々公表銘柄に指定される基準
- 日々公表銘柄指定による株価への影響
- 日々公表銘柄のまとめサイト
当記事を読み終えると、日々公表銘柄についてしっかりと理解できるだけでなく、日々公表銘柄に指定された後の株価動向を誰にも頼らず見極められるようになるでしょう☺
Contents
日々公表銘柄とは?
日々公表銘柄とは、信用取引による売買が過熱しているという理由から毎日信用取引残高の公表をしなければならない銘柄のことです。
信用取引残高は基本的には週1の公表ではあるものの、日々公表銘柄に指定されると信用取引残高を毎日公開することになり、信用取引の過度な利用・信用取引の利用に関する注意を促すことに繋がります☺
くまねこ
日々公表銘柄は信用取引を規制するの?
すごくいい質問だね。
それに対する答えは、規制ではなく注意喚起だよ。
Hpp
とても重要!
日々公表銘柄に指定する目的は信用取引を規制することではなく、注意喚起を促すことです。
よく、日々公表銘柄は信用取引に関する規制を実施している銘柄だと勘違いしている投資家も多いため、よく覚えておきましょう!
ちなみに、日々公表銘柄がJPX:日本取引所の定めるガイドラインに抵触した場合、増担保規制の対象になります。
増担保規制とは、銘柄の信用取引が過度になった場合、相場の過熱感を冷ますために行われる信用取引規制のことです。
非常に重要な内容なので、日々公表銘柄とセットで覚えておきましょう☺
???
- 増担保規制ってなに?
- 信用取引がしずらくなるって本当?
- 株価にどんな影響があるの?
という疑問を抱かれている方は、『増担保規制とは?株価への影響について初心者向けにわかりやすく解説』に目を通してください!

日々公表銘柄に指定される基準
日々公表銘柄について把握する上では、どのような基準に合致したら日々公表銘柄に指定されるのかを事前に認識しておくことも重要です☺
上場株式は東証(東京証券取引所)が定める下記の4つの基準のうち、いずかに該当する場合、日々公表銘柄に指定されます。
- 残高基準
- 信用取引売買比率基準
- 売買回転率基準
- 特例基準
残高基準
東証が定める基準の1つ目は、残高基準です。
次のいずかに該当してしまうと日々公表銘柄に指定されてしまいます!
- 売残高の対上場株式数比率が10%以上で、かつ、売残高の対買残高比率が60%以上である場合
- 買残高の対上場株式数比率が20%以上である場合
信用取引売買比率基準
東証が定める基準の2つ目は、信用取引売買比率基準です。
3営業日連続して各営業日の株価と各営業日時点における25日移動平均株価との乖離が30%以上であり、かつ、次のいずれかに該当する場合は日々公表銘柄に指定されてしまいます。
- 3営業日連続して信用取引の新規売付比率が30%以上である場合
※株価が各営業日時点における25日移動平均株価未満である場合のみ - 3営業日連続して信用取引の新規買付比率が40%以上である場合
※株価が各営業日時点における25日移動平均株価を超過している場合のみ
売買回転率基準
東証が定める基準の3つ目は、売買回転率基準です。
1営業日の株価と当該営業日時点における25日移動平均株価との乖離が40%以上であり、かつ、次のいずれかに該当する場合は日々公表銘柄に指定されてしまいます。
- 当該営業日の売買高が上場株式数以上であり、かつ、当該営業日の信用取引の新規売付比率が30%以上である場合
※当該営業日の株価が当該営業日時点における25日移動平均株価未満である場合のみ - 当該営業日の売買高が上場株式数以上であり、かつ、当該営業日の信用取引の新規買付比率が60%以上である場合
※当該営業日の株価が当該営業日時点における25日移動平均株価を超過している場合のみ
特例基準
東証が定める基準の3つ目は、特例基準です。
上記の3つの基準のいずれにも該当しない場合でも、東証が信用取引の利用状況や銘柄の特性を考慮し必要と判断した場合は日々公表銘柄に指定されてしまいます。
もっと詳しく日々公表銘柄に指定される基準を学びたい方は、東証が公表している『「日々公表銘柄」の指定等に関するガイドライン 』に目を通してください☺
参考 「日々公表銘柄」の指定等に関するガイドラインJPX 日本取引所グループ
日々公表銘柄の指定による株価への影響
投資家として、日々公表銘柄の指定による株価への影響を把握しておくことは重要です☺
日々公表銘柄に指定された後の発生しやすいパターンは下記のとおりです。
- 信用の売り残が多い場合
- 信用の買い残が多い場合
信用の売り残が多い場合
日々公表銘柄に指定されると、毎日信用取引残高を公表しなければなりません。
そのため、今の買い残・売り残の状況が一目で分かります☺
もし、公表された数値の売り残が意外と多かった場合、踏み上げ相場になる可能性が高いです。
なぜならば、機関投資家・仕手筋は買い残に比べて売り残が非常に多いと、大量の資金を投入することで、売り方に損切りの買い戻しをさせるからです。
そのため、株価は高騰する傾向にあり、踏み上げ相場になる可能性が高くなります!
踏み上げ相場とは、信用取引等で空売りをしている投資家が、株価が高騰したことにより、損切り覚悟の買い戻し(踏み)をすることで、株価が上がる相場のことを指します。
重要!
しかし、踏み上げ相場が続くと信用取引状況が悪化する可能性が高く、相場の過熱感を冷やすために増担保規制が行われやすいです。
増担保規制の対象になってしまうと、新規の信用取引が抑制されるため、信用買いによる買い圧力が弱まり、株価は下落する傾向にあるため、注意しましょう!
信用の買い残が多い場合
公表された信用取引残高の買い残が売り残と比べて多い場合、踏み上げ相場は無いと判断され、機関投資家などは利確し、株価は下がりやすい傾向にあります。
しかし、輝かしいカタリストを持ち合わせている銘柄は潜在的な買い圧力が強いことから、日々公表銘柄に指定されて信用の買い残が多くても株価は上昇する傾向にあります。
そのため、銘柄を見極める力が重要になってきます☺
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- どのようなポイントを確認すればいいの?
- 業績を見ることは重要?
- 銘柄の見極め方教えてよ…
という疑問・不安を抱かれている方は、『成長株投資とは?大化けする成長株の見つけ方、判断方法を詳しく解説』に目を通してください!

日々公表銘柄のまとめサイト
日々公表銘柄に指定された銘柄、または解除された銘柄を確認するまとめサイトをご紹介します☺
基本的には、東証が公開している『信用取引に関する日々公表等』を確認することをオススメします。
現在、日々公表銘柄に指定されている銘柄、指定された日付、約1週間程度に日々公表銘柄から解除された銘柄、解除された日付などを詳細に公開しているため、非常に使いやすいサイトです!
参考 信用取引に関する日々公表等JPX 日本取引所グループ
まとめ:日々公表銘柄
上記で紹介した『日々公表銘柄』について把握すると、日々公表銘柄に指定された後の株価動向を見極めやすくなり、有利に投資を進めることが可能です☺
日々公表銘柄に関しては意外と把握していない投資家も多いため、しっかりと把握しておきましょう!
最後にもう一度内容を確認しましょう!
- 日々公表銘柄とは?
→信用取引による売買が過熱しているという理由から毎日信用取引残高の公表をしなければならない銘柄 - 日々公表銘柄に指定される基準
→残高基準
→信用取引売買比率基準
→売買回転率基準
→特例基準 - 日々公表銘柄の指定による株価への影響
→信用の売り残が多い場合、株価は上昇傾向
→信用の買い残が多い場合、株価は下落傾向
当記事の内容を理解した後は、証券会社が独自に行う信用取引規制について把握する必要があります!
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- 証券会社が独自に行う信用取引規制ってなに?
- 具体的にどのような措置が行われるの?
- 株価にも影響出てくるのかな?
という疑問を抱かれている方は、近日公開予定記事を楽しみに待っていてください☺