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- ダウ理論ってなに?
- ダウ理論の基本原則がすごく重要って聞いたんだけど…
- ダウ理論の活用方法を詳しく教えて!
実は、19世紀に提唱されたダウ理論を使いこなせるようになると、株式投資において様々な戦略が取れるだけではなく、株式の売買タイミングを掴んだり、高値掴みする回数を減らしたりすることが可能になります☺
そのため、明日からの株式投資にも大いに活かすことができるため、非常に重要です!
- ダウ理論の概要
- ダウ理論の基本原則
- 株式投資におけるダウ理論の活用方法
- ダウ理論に関するQ&A
当記事を読み終えると、ダウ理論について深く学べるだけでなく、ダウ理論を活かした投資戦略についても学べることから投資スキルをワンステップ上に成長させることが可能です。
Contents
ダウ理論とは?テクニカル分析の発端
ダウ理論とは、米国のチャールズ・ダウ(Charles H.Dow、1851-1902)氏が19世紀に提唱した相場理論です☺
古くからある相場理論ではあるものの、現代でも多くの投資家から支持されており、重要視されております。
少し考えてみよう!
しかし、なぜ今から約100年前の相場理論が現代でも重要視されているのでしょうか?
それは、ダウ理論がテクニカル分析の元祖と考えられており、テクニカル分析の多くはダウ理論に由来しているからです。
そのため、現代でも19世紀に提唱されたダウ理論が投資家の間で重要視されております!
チャールズ・ダウ氏はアメリカのコネチカット州で生まれ、高校を中退後、新聞記者の道に進みました。
そこで、主にニューヨーク証券取引所での相場に関する記事を執筆し、「株価は全ての事象を織り込む」というダウ理論を提唱することになります。
彼はテクニカル分析をすごく重要視していた人物でテクニカル分析の先駆者の一人とも言われています。
その後、「ウォールストリートジャーナル」で有名なダウ・ジョーンズを共同で設立し、同紙にダウ・ジョーンズ工業平均株価を掲載したことで、今でも多くの証券関係者に幅広く活用されております。

ねえねえ、ダウ理論の内容をもっと詳しく教えてよ!

それでは、「ダウ理論における6つの基本原則」について詳しく解説していこうか!
ダウ理論における6つの基本原則
ここから、ダウ理論の構成要素である6つの基本原則について詳しく解説していきます。
6つの基本原則は市場を分析する上での基本的な考え方であり、ダウ理論を把握する上では非常に重要です!
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
平均はすべての事象を織り込む
ダウ理論における1つ目の基本原則は、『平均はすべての事象を織り込む』です。
企業の業績、主要人物(トランプ)による発言、政府が発表する経済指標などの株式の需給を変化させるすべての要因は公開・発表されると、すぐに平均(市場株価)に織り込まれてしまいます。
また、地震・水害などの自然災害のような予測できないものに関しても、平均(市場株価)にすぐに織り込まれてしまいます。
重要!
つまり、平均(市場株価)は株価を変動させるすべての要因を反映した結果であるといえます☺
そのため、株式の需給を変化させる企業の業績、経済指標などを1つずつチェックしなくても、チャートさえ分析していれば、すべての事象を分析したことになります。
だから、チャールズ・ダウ氏はテクニカル分析をすごく重要視していたのです!
トレンドには3種類ある
ダウ理論における2つ目の基本原則は、『トレンドには3種類ある』です。
ダウ理論では、相場を分析する上でトレンドを重視しており、トレンドを大きく次の3種類に分類しました☺
そして、マーケットの方向性を掴むために一番重要なトレンドは主要トレンドだとされています。
3種類のトレンド
- 主要トレンド:通常1年以上
- 二次的トレンド:通常3週間~3ヶ月
- 小トレンド:通常3週間未満
マーケットでは、3つのトレンドがそれぞれ個々に動いているのではなく、より小さいトレンドがより大きいトレンドの一部を形成しながら動いているのです!
例えば!
主要トレンドを細かく見ていくと、上記の図のように二次的トレンドが上下を繰り返し動きながら主要トレンドを形成しており、また二次的トレンドは小トレンドが細かい上下を繰り返し動きながら形成しています。
つまり、小トレンドは主要トレンドを形成していることになります☺
そのため、3つのトレンドを意識することでマーケットの方向性を掴みつつ、主要トレンドの押し目である二次的トレンド・小トレンドの調整を狙っていくことができるようになれば、株式投資を優位に進めることが可能です!

ねえねえ、それよりトレンドの定義ってそもそもなに?

ダウの定義によると、連続する高値と安値がその前の高値と安値より上である限り、アップ・トレンド(上昇トレンド)が存在するとされております。
一方、連続する高値と安値がその前の高値と安値より下である限り、ダウン・トレンド(下降トレンド)と定義されております。
主要トレンドは3段階からなる
ダウ理論における3つ目の基本原則は、『主要トレンドは3段階からなる』です☺
実は、トレンドの流れが1年以上続く主要トレンドは3つの段階から成り立っています。
まず、第一段階(オレンジ色)では情報収集力・銘柄の選別力に長けている投資家が将来有望な銘柄を買い集めを行います。
重要!
時価総額に対して、大きな影響を及ぼすカタリストを持ち合わせている銘柄は、特にこっそり集められている傾向にあります。
こっそり集められていることから銘柄はボックス相場になる傾向にあり、ボックス相場を上値ブレイクした時が第一段階の終了の合図です。
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- カタリストってなに?
- 大化け株を見つけるにはカタリストが重要なの?
- 具体的にどんなものがカタリストなの?
という方は、『カタリストとは?大化け株を発掘する上で重要なポイント』に目を通してください!

第二段階(青色)では株価が急騰したことによる順張り(トレンドフォロー)の投資家が買い始めます。
ここでは賢い個人投資家が少数、また他にも機関投資家も買い始めることから出来高が急増し、株価はさらに加速して上昇します☺
そして、最後の第三段階(赤色)ではニュースメディア・新聞が強気に傾き、その記事・内容に踊らされた今まで購入してこなかった個人投資家が買い始めます。
その時、第一段階・第二段階で買い始めていた投資家が個人投資家に銘柄を売りつけ、売り抜けていくのです。
株式投資を行う上では、非常に重要な内容なので覚えておきましょう!
平均は相互に確認されなければならない
ダウ理論における4つ目の基本原則は、『平均は相互に確認されなければならない』です☺
チャールズ・ダウ氏は複数の平均(市場株価)的な指標が存在する場合、その両方の動きを相互に確認しなければならないと言及しました。
チャールズ・ダウ氏が活躍していた時代のアメリカでは急速に工業化が進められ、工場での生産活動が活発化すると共に、米国全土に製品を輸送する鉄道の整備が行わていました。
ダウ氏は工場関連の景気が良くなれば、鉄道関連にも好影響を及ぼすだろうという考えがありました。
そこで、この考えを株式投資にも活用したのです。
つまり、ダウ・ジョーンズ工業平均株価とダウ・ジョーンズ輸送株平均の相関関係を確認することで本当のトレンドを把握することができるという考えです。
例えば、両方の指数が上昇トレンドである場合、明らかに強い上昇トレンドだと捉えることが可能です!
しかし、片方の指数しか上昇トレンドでない場合、少し弱い上昇トレンドだと判断することができます。
そのため、本当に強いトレンドを把握するためにも平均は相互に確認する必要があるのです!
トレンドは出来高でも確認されなければならない
ダウ理論における5つ目の基本原則は、『トレンドは出来高でも確認されなければならない』です☺
実は、出来高は強い長期トレンドの方向に沿って増加します。
例えば!
主要トレンドが上昇トレンドであれば、出来高は株価が上昇するにつれて増加し、株価が下落する時には減少します。
一方、主要トレンドが下降トレンドであれば、出来高は株価が下落するについて増加し、株価が反発する時には減少します。
出来高は株式投資を行う上では非常に重要な指標です!
なぜならば、出来高を使いこなせるようになると、値動きの異変、機関投資家・仕手筋の動向を把握できるからです。
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- 出来高ってなに?
- 出来高の使い方が分からない。
- 出来高で機関投資家の動向を把握できるって本当?
という方は、『出来高は株式投資で成功するための秘訣!画像付きで分かりやすく解説』に目を通してください☺

トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
ダウ理論における6つ目の基本原則は、『トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する』です☺
実は、トレンドは一度発生するとトレンドの転換が訪れるまで同じ方向に進み続ける性質があります。
そのため、この性質を株式投資に活かすことができれば、上手く立ち回ることが可能になります。
例えば!
上記の図をご覧ください。黒線は株価の推移を示しております。
1番、2番を付けるまでは綺麗な上昇トレンドを描いていますが、ここで問題は発生します。
それは、直近の高値である1番を超えることができずに3番を付けてしまったことです。
前述したとおり、ダウ理論では連続する高値と安値がその前の高値と安値より上である限り、アップ・トレンド(上昇トレンド)と定義、また連続する高値と安値がその前の高値と安値より下である限り、ダウン・トレンド(下降トレンド)と定義します。
そのため、3番を付けてしまったことで「アップ・トレンド(上昇トレンド)が崩れたのかな?」と判断することができます。
そこで、上昇トレンドが崩れたかどうかを判断するために次に付ける安値が2番を下回るかどうかを確認する必要があります☺
なぜならば、2番を下回るとトレンドはダウン・トレンド(下降トレンド)に転換した可能性が高いと判断できるからです。
株式投資におけるダウ理論の活用方法
ここからは、上記でご紹介したダウ理論の6つの基本原則を実際の株式投資にどのように活用するのか詳しく解説していきます☺
- 株式の売買タイミングを掴む
- 株価の段階を把握する
- トレンドの継続を確認
株式の売買タイミングを掴む
ダウ理論の活用方法の1つ目は、株式の売買タイミングを掴むことです。
ダウ理論の2つ目の基本原則である『トレンドには3種類ある』を有効的に活用することは、株式投資を行う上では非常に重要です。
なぜならば、大中小のトレンドをそれぞれ意識することで相場全体の大きなトレンドを把握しつつ、小・中規模のトレンドで銘柄の押し目買いなどを行えるからです。
例えば、銘柄の主要トレンドがオレンジ色の矢印マークで示した上昇トレンドであると分かったとしましょう。
この場合、大きなトレンドの流れは上昇トレンドを示していることから、中規模のトレンドを掴み取り、押し目買いをすることが有効な投資戦略になってきます。
そのため、中規模のトレンドが青色の矢印マークで示した下降トレンドである時、銘柄を押し目買いすることが有効的です☺重要!
つまり、トレンドは1つだけ活用するのではなく、複数のトレンドを把握することによって株式の売買タイミングを掴むことが可能です。
株価の段階を把握する
ダウ理論の活用方法の2つ目は、株価の段階を把握するです。
ダウ理論の3つ目の基本原則である『主要トレンドは3段階からなる』は、銘柄を高値掴みしないためにも非常に重要な内容です。
常に銘柄を購入する時は、銘柄がどの段階にあるのか考える癖を付けることによって高値掴みする頻度が減るでしょう。
銘柄を購入する時は、第一段階・第二段階の間で銘柄を購入することをオススメします☺
しかし、初心者の方は第一段階で銘柄が買い集めされている時に購入することは非常に難しいと思われます。
なぜならば、本当に買い集めされている銘柄なのか、ただダラダラと株価が変化していない銘柄なのかを見極めることができないからです。
そのため、銘柄を購入する時は第一段階の買い集め終了の合図であるボックス相場の上値ブレイクした時を狙うのが一番分かりやすく・タイミングを掴みやすいでしょう!
トレンドの継続を確認
ダウ理論の活用方法の3つ目は、トレンドの継続を確認することです。
ダウ理論の6つ目の基本原則はである『トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する』は、保有銘柄の売却タイミングを掴む上では非常に重要です☺
前述したとおり、トレンドは一度発生するとトレンドの転換が訪れるまで同じ方向に進み続ける性質があることから、トレンドの継続が途切れたことを示すサインが現れたら、トレンドの転換になる可能性が高いと判断し、銘柄を売却するのも1つの賢い戦略です。
しかし、トレンドの継続を確認するだけでは銘柄を上手に売り抜けることは不可能です。
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- じゃあ、どういうタイミングで売ればいいの?
- 売るタイミングはテクニカル分析だけで判断するの?
- 株を売るタイミングの判断方法を教えて(><)
という方は、『暴落する前に株を売るタイミングとは?初心者向けにわかりやすく解説』に目を通してください!

ダウ理論に関するQ&A
ここからは投資家の間で話題になっているダウ理論に関する疑問・悩みについてQ&A形式で解説していきます☺
意外と参考になることもあると思いますので、ぜひ参考にしてください!
ダウ理論に関するQ&A
ダウ理論は単独で使用しても問題ないですか?
他の指標、例えば出来高・サポートライン・レジスタンスライン等と組み合わせて使用することをオススメします。
なぜならば、絶対的な理論ではないので。
ダウ理論の2つ目の基本原則である『トレンドには3種類ある』を有効的に活用して、銘柄を購入したいのですが、そもそも銘柄にどのような特徴が備わっているものを買うべきですか?
ダウ理論に関する質問から少しずれている気がしますが…
基本的には業績・カタリスト・時価総額・機関投資家の保有状況・浮動株式数などですね。
詳しく知りたければ、『成長株投資とは?大化けする成長株の見つけ方、判断方法を詳しく解説』を参考にしてください。
ダウ理論はしっかりと暗記すべき相場理論でしょうか?
基本原則は知っておいて損はしないので、覚えておきましょう!
しかし、絶対的な指標として使用することはオススメしません。
複数の指標を組み合わせて使ってみてください☺
まとめ:ダウ理論
上記でご紹介した『ダウ理論』について深く理解することで、ダウ理論の基本原則を活かした様々な戦略を取ることが可能です☺
株式の売買タイミングを掴んだり、株価の段階を把握することから高値掴みする回数を減らしたりすることができるため、明日からの株式投資に大いに活かすことができるでしょう!
最後に内容をもう一度確認しましょう。
- ダウ理論とは?
→米国のチャールズ・ダウ氏が19世紀に提唱した相場理論 - ダウ理論における6つの基本原則
→平均はすべての事象を織り込む
→トレンドには3種類ある
→主要トレンドは3段階からなる
→平均は相互に確認されなければならない
→トレンドは出来高でも確認されなければならない
→トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する - 株式投資におけるダウ理論の活用方法
→株式の売買タイミングを掴む
→株価の段階を把握する
→トレンドの継続を確認
上記の内容を理解した後は、『仕手株の概要・見つけ方』について学ぶ必要があります☺
ダウ理論における3つ目の基本原則である『主要トレンドは3段階からなる』が仕手株を見つける上では非常に重要になってきます!
???
- 仕手株ってなに?
- 短期間で利益を得やすいって本当?
- 仕手筋の手口を教えて!
という方は、『仕手株とは?仕手株の見つけ方・仕手筋の手口を初心者向けにわかりやすく解説』に目を通してください!