Hpp
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- アノマリーってなに?
- アノマリーの具体例を教えて!
- ジブリに関するアノマリーがあるって本当?
実は、アノマリーを把握しておくと、株価が上昇しやすい傾向にある時期などを前もって知ることができるため、有利に投資を進めることができる売買戦略を立てることが可能です☺
アノマリーは意外と何も知らない投資家が多いため、少しでも学習すれば他の投資家と差を付けることができます!
- アノマリーとは?
- アノマリーの具体例(月別編)
- アノマリーの具体例(その他編)
- アノマリーを利用する際の注意点
当記事を読み終えると、『アノマリー』について理解できるだけでなく、アノマリーの具体例についても知ることができるため、利益を上げやすい時期を見抜くことが可能になります☺
Contents
アノマリーとは?株式投資を行う上での重要な概念
実は、アノマリーを把握しておくことで、株式市場が動くおおよその方向を前もって知ることが可能です。
そのため、株式投資を行う上ではアノマリーという概念は非常に重要です☺
アノマリーとは、理由は分からないが何故か前もって決められた値動きになる傾向のことを指します。
具体例!
代表的なアノマリーとしては、1月効果というものがあります。
1月は年末に売られた株式が買戻しされやすいことから株価は上昇する傾向にあります。
くまねこ
アノマリーという概念初めて知った!
前もって決められたように値動きになる傾向にあるのなら、アノマリーをいっぱい覚えておいた方がいいよね?笑
まあ確かにそう言えるね。
しかし、アノマリーを投資判断の根拠にしてはだめだぞ。笑
あくまでも、補助的に使うのだぞ!
Hpp
重要!
アノマリーは補助的に使用することをおすすめします☺
確実に前もって決められた値動きになるとは限らないため、決してアノマリーを投資判断の根拠にしないでください。
株式市場におけるアノマリーの具体例(月別編)
ここからは、実際に相場観を掴むことができる株式市場におけるアノマリーの具体例について詳しく解説します。
重要なアノマリーが多数存在するため、特に重要なものを取り上げていきます☺
1月効果
1月は中小株が上昇しやすい傾向にあります。
なぜならば、海外投資家が12月に売却した銘柄を買い戻したり、年末に個人投資家が税金対策で売却した銘柄を年が明け新相場が始まったことを機に買い戻したりするからです。
そのため、1月は中小株が上昇しやすいアノマリーが存在します☺
節分天井彼岸底
2月・3月には節分天井彼岸底(せつぶんてんじょうひがんぞこ)というアノマリーが存在します!
これは、節分がある2月上旬に株価は高値をつけて、彼岸がある3月中旬に株価は安値をつけるというものです。
基本的には、1月効果により節分の頃までは株価は上昇しやすいものの、その後は企業の本決算の多い3月に向けて調整を兼ねて株価は下落するというアノマリーです。
セルインメイ
5月には、セルインメイ(Sell in May)というアノマリーがあります。
これは、アメリカを中心とした世界中の株価が値下がりする傾向になるというものです。
重要!
理由としては、ファンドが決算期を迎えるため、一旦ポジションを解消するために売りが出やすいと言われております。
くまねこ
『Sell in May』はよく聞くね!
株式投資をされている方なら、ほとんどの方が知っているんじゃない?
だね。
初心者の方でも結構知っていると思うよ!
Hpp
夏枯れ相場
8月は夏枯れ相場(株式を取引する人が少なくなり、株価が軟調)になる傾向にあります。
夏枯れ相場になる理由は、海外・日本共に夏季休暇・お盆休みに入ることが一番大きな要因です。
市場参加者(株式を取引する人)が少なくなり、小さな材料でも株価は大きく上下する傾向になることから、そのような相場を避けるためにポジション整理を行う投資家が増え、株価は軟調になりやすい傾向にあります!
ハロウィン効果
実は、10月末のハロウィン期間に株式を購入し、翌年の春に売却すると利益を上げやすいというアノマリーが存在します☺
10月はファンドが決算を迎える前にポジション整理する時期であり株価は下げやすいため、株式を購入する上では良い時期になります。
また、株式相場のサイクルでは4月は株価が上昇しやすい時期であることから、10月に株式を購入し、4月に売却することは効果的なのかもしれません!
9月、10月は歴史的な大暴落が起きやすい時期です。
そのため、10月末までに大きく株価が暴落すると、それから株価は回復して来年の春4月には株高になる可能性が高いです。
過去の暴落例
9月11日:米同時多発テロ
9月15日:リーマンショック
10月19日:ブラックマンデー
10月24日:暗黒の木曜日
株式市場におけるアノマリーの具体例(その他編)
実は、株式市場におけるアノマリーは月のアノマリー以外にも重要なものが存在します☺
ここからは、月のアノマリーに関係のないアノマリーについて詳しく見ていきましょう!
選挙に関するアノマリー
株式市場には、選挙に関するアノマリーが存在します☺
実は、衆議院解散・総選挙が行われると株価は上昇しやすい傾向にあるのです。
なぜならば、衆議院解散・総選挙が行われることで、政治に変化が起きると考えられ、期待で上がるからです。
今までに、任期満了する前に衆議院解散が行われたのが22回あります。
その内、17回は衆議院解散から総選挙が行われるまで株価は上昇しました!
低PER効果
低PER効果とは、低PER銘柄は高PER銘柄と比べると収益率が高くなりやすいというアノマリーです。
低PER銘柄は基本的に市場から低評価されている傾向があるため、リスクの割には高い収益率性を上げることができる可能性を秘めております!
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- PERってなに?
- PERってどうやって活用すればいいの?
という疑問を抱いている方は、『割安株を見つけるための『PER』とは?初心者向けに分かりやすく解説』に目を通してください!

サザエさん効果・ジブリ効果
実は、アニメに関係する少し面白いアノマリーも2つ存在します☺
- サザエさん効果
- ジブリ効果
2005年に大和総研がが発表したレポート調査によれば、日曜日に放送されるサザエさんの視聴率が上がれば、翌日のTOPIXは下がり、サザエさんの視聴率が下がれば、翌日のTOPIXは上がるというアノマリーがあるとのこと。
これを、サザエさん効果と呼びます!
また、ジブリ効果というアノマリーも存在します☺
ジブリ効果とは、金曜ロードショーにスタジオジブリの作品が放映されると、その日のNY株式市場・為替市場が荒い値動きとなり、翌週の日経平均も急落するというアノマリーです。
米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルはジブリ効果のアノマリーを調査した結果を公開しております。
参考 The Curse of Ghibli—and ‘Balus’ Fans—Strike AgainTHE WALL STREET JOURNALアノマリーを利用する際の注意点
アノマリーを利用する際に、守っていただきたい注意点が1つあります。
それは、投資判断の根拠として扱わないことです。
アノマリーはあくまでも”傾向”であるため、確実にそのような値動きになるとは限りません。
そのため、アノマリーは補助的に利用することはオススメします☺
アノマリの利用例!
例えば、大化け株になるような銘柄を見つけ、これから買い増すことを検討している場合、株価に好影響を与えるようなアノマリーのある月にテクニカル分析で押し目を拾っていくことは非常にオススメの利用方法です。
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じゃあ、投資判断の根拠として扱えるような基準を教えてよ。
という方は、『成長株投資とは?大化けする成長株の見つけ方、判断方法を詳しく解説』に目を通してください。

まとめ
上記でご紹介した『アノマリー』について把握すると、株価が上昇しやすい傾向のある時期などを前もって知ることができるため、効果的な売買戦略を立てることが可能です☺
しかし、アノマリーはあくまでも補助的なものなので、投資判断の根拠にしてはダメです。
最後にもう一度内容を確認しましょう!
- アノマリーとは?
→理由は分からないが何故か前もって決められた値動きになる傾向のこと - アノマリーの具体例(月別編)
→1月効果
→節分天井彼岸底
→セルインメイ
→夏枯れ相場
→ハロウィン効果 - アノマリーの具体例(その他編)
→選挙に関係するアノマリー
→低PER効果
→サザエさん効果・ジブリ効果 - アノマリーを利用する際の注意点
→アノマリーを投資判断の根拠として扱わないこと。
上記の内容を理解した後は、『経済指標の重要性』について学習する必要があります。
アノマリーを把握することも重要ですが、経済指標から世界経済の見通しを立てれるようになることはさらに重要です☺
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- 経済指標ってなに?
- なんで経済指標が重要なの?
- 経済指標の見方教えて…
という方は、『世界経済の方向性が分かる経済指標とは?教科書のように分かりやすく解説』に目を通してください!