Hpp
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- 増担保規制ってなに?
- 信用取引がしずらくなるって本当?
- 株価にどんな影響があるの?
実は、増担保規制について十分に理解をしておくと、需要が弱まっている銘柄を見極めることができるようになり、日々の銘柄の売買に活かすことが可能です☺
意外にも、増担保規制については曖昧な知識しか持ち合わせていない投資家も多いため、しっかりと把握しておきましょう。
- 増担保規制の概要
- 増担保規制の具体的な措置
- 株価に対する増担保規制の影響
- 増担保規制のまとめサイト
当記事を読み終えると、増担保規制について深く学ぶことができるだけでなく、日々の売買に活かすことができるスキルが身に付きます☺
増担保規制とは?
増担保規制とは、ある銘柄の信用取引が過度になった場合、相場の過熱感を冷ますために行われる信用取引規制のことです。
日々公表銘柄の中から取引所が定めるガイドラインに抵触した銘柄が増担保規制の対象となり、委託保証金率を引き上げることで新規の信用取引を抑制します☺
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- 日々公表銘柄ってなに?
- 日々公表銘柄に該当すると、信用取引残高が毎日わかるって本当?
という疑問を抱いている方は、『日々公表銘柄とは?指定後にどうなるのか教科書のようにわかりやすく解説』に目を通してください!

例えば!
信用取引が過度に行われ、ある銘柄が買われ過ぎていたり・空売りされ過ぎていたりすると、将来的に激しい値動きを引き起こす可能性が高くなり、投資家は想定以上の損失を被る場合があります。
実際に、過去には信用買いで買われ過ぎていたあるバイオ株が存在したのですが、開発していた薬に効果が無いことが分かり、その事をIRで発表したら、売りが止まらず、株価は大暴落。
大きな損失を抱えたまま退場する投資家が多かった印象があります。
このように信用取引の残高が一方に多くなり過ぎた場合、投資家を保護する一環として相場の過熱感を抑えるために増担保規制が行われます!
くまねこ
増担保規制って信用取引を規制するものなんだ!
増担保規制は誰が決定するの?証券会社?
惜しいね。
増担保規制は証券会社ではなく、JPXが決定するのだよ!
Hpp
増担保規制は各証券会社が実施するものではなく、東証などを管理・運営するJPX:日本取引所グループが決定します。
また、増担保規制の解除においてはJPXが定めるガイドラインに抵触しなくなったら規制の対象から外れます!
増担保規制の具体的な措置
ここからは増担保規制の具体的な措置について詳しく見ていきたいと思います☺
増担保規制が行われると実際にどのような状況になるのかを頭に入れておくことはとても大切です。
前述したとおり、増担保規制は信用取引が過度になった場合、相場の過熱感を冷ますために行われる信用取引規制のことであり、委託保証金率を引き上げることで新規の信用取引を抑制します。
委託保証金率とは、信用取引において新規に取引を行うために必要な委託保証金の約定代金に対する割合です。
もっと簡単に説明すると、信用取引を行う上で必要な担保金のことです。
本来、信用取引を行う上では基本的に30%委託保証金率が求められています☺
ある銘柄を500万円分信用買いする場合、150万円を口座に入れておく必要があります。
ここで問題です!
増担保規制により委託保証金率が引き上げられたら、信用買いできる株式数は増えるでしょうか?
それとも、減るでしょうか?
答えは、信用買いできる株式数は減ります。
委託保証金率が50%に引き上げれたら、口座に入れておくお金が20%分増えることになります。
となると、追加で資金を投入しない限りは取引できる株式数は減ってしまいます。
くまねこ
増担保規制が行われると、取引がしずらくなるね。
実際に株価にはどのような影響をもたらすの?
そうだね、信用取引がしずらくなるね。
お、株価に対する影響は気になるポイントだよね。
では、続いて詳しく見ていこうか!
Hpp
株価に対する増担保規制の影響
ここからは増担保規制が株価に及ぼす影響について見ていきたいと思います☺
増担保規制が株価に影響を及ぼす時は下記の2パターンあります。
- 銘柄が増担保規制された時
- 銘柄の増担保規制が解除された時
銘柄が増担保規制された時
増担保規制が株価に影響を及ぼす1つ目のパターンは、銘柄が増担保規制された時です☺
増担保規制が行われると委託保証金率が引き上げられることから、信用取引による売買がかなり減少します。
基本的には信用買いによる買い圧力が弱まり、株価は下落する傾向にあります。
特に、輝かしいカタリストが発表された訳でもないのに短期的に上昇した銘柄はこの傾向が強くなります!
しかし、中には増担保規制が行われたのに上昇する銘柄もあります。
今年の銘柄では、オンコリスバイオ(4588)が特に顕著でした☺
上記チャートはオンコリスバイオの増担保規制が行われた時のチャートです。
水色の線が引いてある、2019年2月18日に増担保規制が行われ、委託保証金率は50%まで引き上げられました。
本来なら信用取引が出来ないことから取引量が減少し、株価は下落する傾向にあるのですが、オンコリスバイオはカタリストが備わっていたことから潜在的な買い圧力が強く、株価は規制後も上昇し続けました☺
上記のような輝かしいカタリストが伴っている銘柄は潜在的な買い圧力が強いことから、規制後も株価は上昇し続ける傾向にあります!
銘柄の増担保規制が解除された時
増担保規制が株価に影響を及ぼす1つ目のパターンは、銘柄の増担保規制が解除された時です☺
増担保規制は取引所が定めるガイドラインに抵触しなくなった時、解除されます。
ほとんどの場合、解除される頃には相場の過熱感は無くなっている傾向にあります。
そのため、基本的には増担保規制が解除されたことにより新規の信用買いは入りやすい状況にはなるものの、相場の過熱感が無くなったことから投資家からの関心も薄く、株価は下落する傾向にあります。
重要!
しかし、輝かしいカタリスト・業績などを持ち合わせており、投資家がまだ欲しいと思っている銘柄なら増担保解除されると同時に再び急騰します。銘柄の見極めが大切になってきます☺
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- どのようなポイントを確認すればいいの?
- 業績を見ることは重要?
- 銘柄の見極め方教えてよ…
という疑問・不安を抱かれている方は、『成長株投資とは?大化けする成長株の見つけ方、判断方法を詳しく解説』に目を通してください!

増担保規制のまとめサイト
増担保規制が行われている銘柄・解除された銘柄を確認する上でのおすすめサイトをご紹介します!
普段、私も使っているサイトのため使いやすさは優れていると思います☺
増担保規制が行われている銘柄を調べる際には、『増担保規制解除への道』というサイトをおすすめします。
増担保規制が行われている銘柄を調べることができますし、もうすぐ増担保規制が解除されそうな銘柄も調べることができます。
ぜひ、ブックマークなどに登録することで常日頃確認できるようにしてください!
まとめ:増担保規制
上記で紹介した『増担保規制』について把握すると、需要が弱まっている銘柄を見極められるようになるため、銘柄を売買する上では重要な知識になってきます☺
しっかりと把握している投資家とそうでない投資家では大きな差が生まれてくると思います!
最後にもう一度内容を確認しましょう!
- 増担保規制とは?
→相場の過熱感を冷ますために行われる信用取引規制 - 増担保規制の具体的な措置
→委託保証金率を引き上げることで新規の信用取引を抑制 - 株価に対する増担保規制の影響
→銘柄が増担保規制された時と解除された時に影響を及ぼす。 - 増担保規制のまとめサイト
→増担保規制解除への道
当記事の内容を理解した後は、取引所が行うのではなく、証券会社独自が行う信用規制について理解する必要があります!
現在、執筆中ですので、公開を楽しみに待っていてください☺