Hpp
???
- 指値、成行ってなに?
- 株式の注文方法は使い分けた方がいいって本当?
- 逆指値はリスクヘッジにも利用できるって聞いたんだけど。
実は、株式を取引する上では3つの注文方法『指値、成行、逆指値』があり、それぞれを使いこなせるようになる必要があります。
なぜならば、状況に応じて注文方法を変えられるようになり、資産を守るためのリスクヘッジとして利用できるからです。
- 基本的な2種類の注文方法
- リスクヘッジも可能な逆指値注文
- 条件付きの注文を出すことが可能な執行条件
当記事を読み終えたら、株の3つの注文方法について理解できるだけでなく、状況に応じて有利な注文方法に変えられるようになり、また資産を守るためのリスクヘッジとして利用することができるようになるでしょう!
Contents
指値、成行とは?基本的な2種類の注文方法
企業の株式を証券取引所で購入・売却するには取引の注文を発注しなければなりません。
株の注文方法は以下の3種類があり、状況に応じて注文方法を変える必要があります。
それぞれの注文がどのような特徴を持ち合わせており、どのような状況に有効な注文方法であるかを認識することは重要☺
また、指値注文と成行注文は誰しも使いこなせるようにならなければならない重要な注文方法です。
- 指値注文
- 成行注文
- 逆指値注文
指値(さしね)注文
指値注文とは、購入したい(売却したい)企業の株式をいくらで購入するのか(売却するのか)価格を指定する注文方法です。
具体例!
例えば、A社の株式の板が以下の図としましょう。
今、A社の株式が一番安く売り注文が出ているのは青い部分の3,000円です。
しかし、少しでも安く買いたい場合、2,800円、2,700円と価格を指定して注文を出すことができます。
この価格を指定して注文を出す方法が指値注文です☺
売気配株数 | 気配値(円) | 買気配株数 |
1,000 | 3,300 | |
2,500 | 3,200 | |
1,200 | 3,100 | |
2,500 | 3,000 | |
2,900 | 2,800 | |
2,800 | 2,500 | |
2,700 | 1,900 | |
2,600 | 4,000 |
株式投資で利益を上げるには、株式を『いかに安く購入する』かが大切なポイントになってきます。
つまり、株式投資で利益を上げるには今の株価より1円でも安い価格に注文することが重要です。
そのため、いくらで購入するのか価格を指定する注文方法の指値注文は使いこなせる必要があります!
くまねこ
みんな、少しでも株式を安く買いたいはずだよね!
指値注文以外に使用する人っているのかな?
実は、指値注文は価格を指定できることから安く購入することはできるのだが、デメリットもあるのだよ。
Hpp
指値注文には、実はデメリットが存在します。
それは、取引が成立しないケースがあることです。
指値注文は少しでも安い価格で購入することを目的としているため、指定した価格まで株価が下がらないと購入できないので、必ずしも注文を発注した日に購入できるとは限りません。
成行(なりゆき)注文
成行注文とは、価格を指定せずに株価はいくらでもいいから早く買いたい(売りたい)という注文方法です。
具体例!
例えば、A社の株式の板が以下の図としましょう。
A社の株式を少しでも早く買いたい場合に、成行注文を使用します。
この場合、一番安く売りに出ている青い部分の3,000円を購入することになります。
つまり、成行注文は今、注文に出ている一番安い価格を購入する注文方法です。
売気配株数 | 気配値(円) | 買気配株数 |
1,000 | 3,300 | |
2,500 | 3,200 | |
1,200 | 3,100 | |
2,500 | 3,000 | |
2,900 | 2,800 | |
2,800 | 2,500 | |
2,700 | 1,900 | |
2,600 | 4,000 |
価格がすごく変動している状況では、指値注文を使用するとすぐに株式を購入することができずに置いて行かれるケースが多々あります。
そのような状況下では、すぐに株式を購入できる成行注文を使用することをオススメします!
成行注文を使用する場合は、買付余力(株式を購入できる資金余力)に注意しなければなりません。
指値注文と成行注文では発注時に必要な買付余力に違いがあります。
指値注文の場合、買付余力は指値した価格×購入希望株式数+手数料が必要になります。
一方、成行注文の場合、買付余力はストップ高の株価書ける購入希望株式数+手数料が必要になるため、指値注文より発注時に余分な買付余力が必要となります。
リスクヘッジも可能な逆指値注文とは?
逆指値注文とは、『ある価格以上・ある価格以下』になったら、指値注文または成行注文を出し、『購入する・売却する』とあらかじめ条件付きで注文を出す方法です。
逆指値の具体例
例えば、A社の株式の板が以下の図としましょう。
A社の株式を購入しようと考えていますが、3,200円を超えると上昇トレンドに転換したことになるため、3,200円を超えるまで待っている状況だとします。
この場合、3,200円以上になったら指値3,210円で注文を出す逆指値注文だったり、3,200円以上になったら成行で注文を出す逆指値注文を出すことができるため、値動きに置いて行かれる心配はありません!
売気配株数 | 気配値(円) | 買気配株数 |
1,000 | 3,300 | |
2,500 | 3,200 | |
1,200 | 3,100 | |
2,500 | 3,000 | |
2,900 | 2,800 | |
2,800 | 2,500 | |
2,700 | 1,900 | |
2,600 | 4,000 |
くまねこ
逆指値注文っていいね!
サラリーマンの方には向いているんじゃない?
お、よく気付いたね!
実は、サラリーマンの方には向いているし、急な価格変動に対して備えたいと考えている方にも逆指値注文は向いているんだよ!
Hpp
ある価格以上・ある価格以下になったら、自動的に指値注文・成行注文が発注することができるため、色々な使い方が可能です☺
例えば、逆指値注文には以下の2つの活用方法があります。
- 株価が転換するポイントで買いを仕掛ける
- 暴落に対するリスクヘッジとしての利用
株価が転換するポイントで買いを仕掛ける
逆指値注文を出すことで、株価が転換するポイントであらかじめ買いを仕掛けることが可能です。
サラリーマンの方などお忙しい方は、日中に株価の推移を見ることができずに置いていかれることは多々あると思います。
しかし、逆指値注文をあらかじめ出しておくことによって、置いていかれることは無くなるでしょう☺
具体例!
例えば、以下のグラフをご覧ください!
現在、6月20日と仮定してください。A社の株価が一時200円を付けたものの、現在株価は150円です。
200円を超えたら、トレンドは上昇トレンドに転換しそうですが、サラリーマンは日中に株価を見ている暇がありません。
その場合、逆指値注文を活用し、200円以上になったら買い注文を出すようにあらかじめ注文を出しておくことによって、日中の仕事中でも株価が転換するポイントで買いを仕掛けることは可能です☺
暴落に対するリスクヘッジとしての利用
逆指値注文は暴落に対するリスクヘッジとしても利用することが可能です。
サラリーマンの方ならたまにあると思いますが、保有している株式が気付いたら暴落しているケースです。
帰宅後、株価を見ていたら、かなり下げていることもあると思います。
そうならない為にも逆指値注文をあらかじめ出しておくことによって、暴落に対するリスクヘッジを行うことができます。
条件付きの注文を出すことが可能な執行条件とは?
指値注文、成行注文にはそれぞれ条件を付け、条件付きの注文を出すことが可能です。
例えば、寄付(よりつき)でのみ有効な注文や引けでのみ有効な注文など様々あります☺
デイトレーダーなど、1日で売買を完結したい投資家は、引成(ひけなり)を使用している方が多いです!
指値/成行 | 執行条件 | 説明 |
指値 | 条件なし | 執行条件を付けないただの指値注文です。 |
指値 | 寄指(よりさし) | 寄付にのみ指値注文が執行されることを条件とした注文です。 前場の寄付前に発注された注文は、前場の寄付にのみ有効であり、前場の引けから後場の寄付前に発注された注文は、後場の寄付にのみ有効となります。 前場の寄付がSTOP高などで値が付いていない場合のみ、前場の寄指注文は後場に持ち越されます。 |
指値 | 引指(ひけさし) | 引けにのみ指値注文が執行されることを条件とした注文です。 寄指と同じく、前場の引け前に発注された注文は、前場の引けにのみ有効であり、前場の引けから後場の引け前に発注された引指注文は、後場の引けにのみ有効です。 |
指値 | 指値不成(ふなり) | 寄付とザラバ中は指値の注文として発注しているが、取引が成立しなければ、引けの時点において成行注文に変更して発注することを条件とした注文です。 |
指値 | IOC指(IOCさし) | 指値した価格かそれよりも条件の良い価格で、即時に一部あるいは全数量を約定させ、成立しなかった注文数量を失効させる条件付注文です。 |
成行 | 条件なし | 指値と内容は同じ。 ただ、指値注文の部分が成行注文に変化するだけです。 |
成行 | 寄成(よりなり) | |
成行 | 引成(ひけなり) | |
成行 | IOC成(IOCなり) |
まとめ:指値、成行、逆指値
上記で紹介した3つの株の注文方法『指値、成行、逆指値』を使いこなせるようになると、状況に応じて注文方法を変えれるようになり、また資産を守るためのリスクヘッジとして利用することもできます!
最後にもう一度内容を確認しましょう!
- 基本的な2種類の注文方法
→指値注文:いくらで購入するのか(売却するのか)価格を指定する注文方法
→成行注文:価格を指定せずに株価はいくらでもいいから早く買いたい(売りたい)という注文方法 - リスクヘッジも可能な逆指値注文とは?
→『ある価格以上・ある価格以下』になったら、指値注文または成行注文を出し、『購入する・売却する』とあらかじめ条件付きで注文を出す方法 - 条件付きの注文を出すことが可能な執行条件
→指値注文、成行注文にはそれぞれ条件を付け、条件付きの注文を出すことが可能
株式投資初心者の方は最初3つの株の注文方法の違いについて理解するのに時間はかかると思いますが、当記事を何度も読み返すことによって理解を深めてください!
『指値、成行、逆指値』を使いこなせるようになると、株式投資を有利に進めることができるため、ぜひ身に付けてください☺