みなさん、確定拠出年金iDeCo(イデコ)掛金が月払いだけではなく、年払いでもできるようになったことをご存知でしょうか。
「毎月の支払いは厳しいけど、ボーナスの時なら掛けていきたい。」と考えられていた方にはご希望に沿う支払いができるようになりました。
今回、確定拠出年金iDeCo(イデコ)掛金の年払いについてまとめましたので、ぜひご覧ください!
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iDeCoの年単位拠出について
iDeCoの概要につきましては以前別記事にて詳しく書かせていただきました!
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これまでiDeCoの掛金は、毎月一定額を拠出し、その分を運用に回すという月払いのみの取り扱いでしたが、2018年1月の法改正により、年単位で拠出ができるようになりました。
年1回払い、年2回払いなど支払方法も融通が利くようになり、1年間の拠出のスケジュールを自由に決められるようになりました。
年単位拠出の制度を利用し、より計画的に拠出を行うことができそうですね。
iDeCoの年単位拠出のしくみ
年単位拠出においては、12月分(納付月は翌年1月)~翌年11月分(納付月は12月)を1年の拠出期間として考えます。
加入者がこの1年でどの月に拠出するかを任意に決めることができるのです。
具体例第2号被保険者(企業型なし)の方がボーナス月(6月、12月)にまとめて拠出したい場合
まず、12月分~5月分、6月分~11月分の2つの期間に分けて考えてください。
掛金の前納(前もって支払うこと)はできず、経過した月の分のみ納付ができます。
12月分~5月分の納付は6月、6月分~11月分の納付は12月に拠出する形となります。
つまり、6月に11月分までの納付をすることは前納に該当しますので、納付することはできません。
続いて、掛金額についてです。
第2号被保険者の方だと、月々23,000円が限度額となっております。
月々23,000円の確定拠出年金iDeCo(イデコ)に加入されている方は、1回にまとめて拠出できる金額は下記の通りです。
2.3万円×6か月分
=13.8万円
もし、1回目の支払いである6月は“10万円だけ”を拠出したい場合、本来納付できる金額がまだ余っていますね。
13.8万円(本来納付できる金額)-10万円
=3.8万円
本来納付できる金額がまだ3.8万円あることから、その金額を2回目(12月納付)に繰り越して拠出することもできます。
つまり、2回目に拠出可能な金額は下記の通りです。
13.8万円+3.8万円=17.6万円となります。
しかし、1回目に10万円・2回目に17.6万円を納付することはあらかじめ設定しなければなりません。
その点、気を付けていただければと思います。
注意点!
納付月・金額は、1年に1回しか変更することができません。
しっかりと計画をして変更手続きをしましょう!
また、後払いの際、気を付けていただきたい点がございます。
それは、iDeCoは月々5,000円以上という最低額が決められている点です。
6月納付の際には5,000円×6か月=3万円は最低でも拠出しなければなりません。お気を付けください!
年の途中からiDeCoに加入された方は、加入時点からの納付しかできません。
6月から加入したら、6か月分が上限となります。
iDeCoの掛金の変更方法
すでにiDeCoに加入されている方は、「加入者月別掛金額登録・変更届」を提出する必要があります。
ご自身が加入された金融機関のコールセンター等に問い合わせ、書類を取り寄せてください。
変更が反映されるまでに“約2か月”かかります。検討中の方はお早めに…。
新たにiDeCoに加入する方は、申し込みの際に「加入者月別掛金額登録・変更届」が必要です。
毎月一定額の拠出以外を希望される場合は、納付月・金額を記入し、加入申出書とともに提出することになります。
(申込キットに同封されています。)
まとめ
iDeCoの年単位拠出のしくみ、お分かりいただけましたでしょうか。
2018年1月より年単位での拠出ができるようになりましたので、支払方法に融通が利くようになりました。
ボーナス時に掛金を納付するという選択も選べるようになりましたので、拠出しやすくなるでしょう。
これからの時代、年金は自分で備えなければなりません。
年金を貯めつつ、所得控除され、税金が戻ってくる確定拠出年金iDeCo(イデコ)は加入して損はないと思います。
これから加入予定の方、変更を検討されている方にこの記事を参考にしていただければ幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。